ユニセフカードとギフトとは何か

最終更新日 2024年2月14日 by jpdonline

ユニセフカードとギフトについて

国際連合児童基金、その頭文字をとってユニセフと親しまれている国際連合総会の補助機関は1946年12月11日に設立されて今日まで活動を続けています。

元々は第二次世界大戦の影響で生活がままならなくなった子供への援助のために設立された機関で、実際に活動を始めた頃は国際連合国際児童緊急基金という正式名称でした。

けれど援助の活動が活発になっていき、援助の対象である子供がいる国々や地域の範囲が広がっていったので1953年、正式名称を国際連合児童基金の変更とともに機関の活動内容は長期的な内容に変わったわけです。

すなわち当初は短期間の援助活動が目的だったものの、長期間の援助にシフトされたという事になります。

日本も第二次世界大戦終結直後、昭和24年から昭和39年にかけて脱脂粉乳などの援助を受けていたのは有名です。

その援助を受ける前に誕生した代物がユニセフカードとなります。

1947年、昭和22年に旧チェコスロバキアの小学生だった当時7歳のイトカ・サムコーバちゃんが1枚の絵を描いてユニセフに送ったのが始まりです。

イトカちゃんは支援のお礼として自分で描いた「平和な国の幸せ」という絵を送ったそうですが、それが当時の事務局長だったモーリス・ペイトさんの目に留まり、グリーティングカードのイラストとして発行されます。

グリーティングカードとはクリスマスなどの年中行事に用いられるカードですが、感謝の気持ちを込めるために渡すカードとしても重宝されている代物です。

「グリカ」とも呼ばれており、いわゆるメッセージカードといっても過言ではありません。

1949年に正式にユニセフカードとして認められた

現在では様々や用途や場面で活躍しているカードですが、正式にユニセフカードが認められたのはモーリス・ペイト事務局長がカードをつくった2年後の1949年となります。

以降「手から手へ、世界の子どもたちの幸せを願う思いを広げ、子どもたちのために貢献する」という使命とともに支援者の賛同を数多く得てきたカードは支援活動に役立っている状態です。

代金の半分が活動金となっており、国内では通販サイトや大手のデパートで購入できるようになっています。

これらの品は税込1080円から2376円までとなっており、平和のシンボルである鳩が描かれたイラストや「ハッピーバースデー」という文字をお洒落にデザインした絵など多種多様です。

公式サイトではおすすめの商品として紹介されている代物もあり、例えば最近採用されたミニカードのバースデー用の品が挙げられます。

またカードだけでなく、ノートやクリアファイルといった文房具も用意されているのが特徴的です。

「ユニセフ」とロゴがつけられた水入りと白いノートのセットや子供たちが描かれたカラフルなクリアファイル、ト音記号と小さな花が可愛い栞にミニカードと同じく新登場したポチ袋に上品なローズが描かれた品が人気を博しています。

最近では桜や鶴など日本文化が感じられる和柄のデザインが新登場しており、国内だけで製造および販売されている事から贈り物に最適です。

これらのカードのデザインには京都日本画家協会会員でもあり大阪芸術大学客員教授でもある渡辺章雄さん、和紙ちぎり絵作家である田中悠子さんなどの協力があってこそだと言えます。

このデザイナーたちの協力は日本だけでなく、世界的に行われているものです。

カードのなかでも定番な品はクリスマスカードですが、そのカードにピカソなど有名な画家の絵や世界中にファンがいるイラストレーターに書いてもらった品を用意するケースはあります。

商売目的ではなく援助につながる役割がある

このようにカードと言えど手を抜くわけではなく、むしろ時間をかけて力を入れているわけです。

その証拠に様々なギフトを販売していた時期があります。

ノートやクリアファイルもギフトに分類されますが、ぬいぐるみやミニタオル、それからトートバッグなどが例に挙げられる品です。

子供のくまを抱っこする母親のくまのぬいぐりみこと「親子ベアー」は結婚式や出産祝いなど特別な祝いの品に丁度良く、アルパカの毛でつくられたショールやマフラーはデザインも使い勝手も良いと言われています。

探すと意外に様々な製品がありますが、なかには既に公式では扱っていない商品もあるので要注意です。

かといって「中古品の品揃えが豊富なネットオークションなどに置いているか」と問われれば、「期待しないほうが良い」としか言えません。

要するに品切れになったら最後、二度と手に入る事はできない可能性が高いというわけです。

再販についてはカードであれば可能性はあるものの、ギフトに関しては全く有力な情報がない状態となっています。

【参考記事】日本ユニセフ協会とは?何をしている団体?

ユニセフカードとギフトの役割はあくまで支援活動の援助と活動への理解が主です。

そのため商売目的はなく、たとえ人気があったとしてもデザイナーを導入して新商品を手掛けていったほうが援助につながるから再販されていないかもしれません。

いずれにしても、もしも気になる品があれば迷わず購入をお勧めします。