今流行りの報道番組について

1,多くの人の関心を集める事柄とは?

私達の日常生活の中では様々の事が起きます。身近なところでは、「傘を持っていなかったのに今日の雨のせいでひどく濡れた。朝つい寝坊をして通勤の電車に乗り遅れて会社の始業時間に遅れてしまった。

「自転車で買い物に行こうとしたら途中でパンクした。」など、他人から見ると些細なことですが当人にとっては大事件という事はよくあります。

この様な事は他人が聞いた際、同情はしてくれますがそれ以上の関わりをしてくれる事はまずありません。他の人にとっては、大きな関心事ではないからです。

しかし、何か事故や事件が起きた際に当事者でなくても、他の人から多くの関心を集める事があります。その様な事が起きるのは例えば、起きた事故や災害が非常に大規模で多くの範囲に影響を及ぼす場合や、同様の事が当事者でない人にもいつ起きてもおかしくない場合などです。

この様な時には大変多くの人々の関心を集めます。もしも自分に同じことが起こったらという不安感がこの意識を駆り立てます。

また、もう1つ多くの人の関心を集める事として、大きな会社や政府関係者や公務員など公的な性質を持つ機関に所属する人間の不正行為などもあります。

この際には、自分たちがこれらの機関に使ったり税金で収めたりしたお金が不正に使われたという憤りが関心を集める駆動力になります。同様の事が中小企業やごく私的な機関で行われたとしても聞いた人は自分のこととは感じずに他人の話として片付けてしまいます。

2,報道番組は私たちの生活にとても必要なものなのか?

この様に人々の関心を集める事にはある一定の領域がある事がわかります。では、一般の人々が関心をもつことを知ることができるでしょうか。

その答えは、テレビやラジオやインターネットからのニュースが主なソースとなって知ることになるためです。逆に言うと、この様なマスコミュニケーションのちからがなければ私達は、自分の生活範囲より外の事については知る事ができず大きな世論の形成は行われない事になります。

この様にマスコミュニケーションの力は世論形成の唯一のメディアとして非常に重要です。その事はマスコミュニケーションを担うテレビやラジオやインターネットの経営会社でも十分に認識されています。

そのためにこれらのマスコミ機関では、報道番組を制作しています。この様な報道機関がなければ私達はどこで大災害が起きてるのかや誰が不正を行ったかなどについて知ることさえできません。その意味で報道機関の態勢は民主的で健全な世論形成には非常に重要です。

この様に報道機関における報道に対する姿勢は私達が健全な生活をおくる上で極めて重要です。しかし、得てしてこの様な報道番組は見たり聞いたりして楽しいものではありません。悪い言い方をすると無味乾燥という感じ方をする人が多くいます。

人間は色々な事を真面目に考えなければならないという義務感とできれば楽をしたいという本能的な部分を併せ持っていますので、報道する価値が高くても多くの聴衆から十分に関心が得られるとは限りません。

3,報道番組が若い視聴者の関心を集めるため努力いていることとは?

現実的には、多くのニュースに対して多くの聴衆は無関心になっています。テレビやラジオやインターネットのプログラムでも、本能を満足させる娯楽ものの方が人気があったりします。ある意味で、この事自体が大変大きな問題となります。

報道機関としては、重要と思われる事を報道しても十分な関心が得られないとすると報道自体が縮小してしまうというリスクが常にあります。

報道機関とは言え、その経営については資金が必要ですので多くの聴衆の関心が得られないプログラムにその資金を回すことができないというジレンマが生じてしまいます。  引用元「畑恵さんと作新学院について」より

この事は報道機関が存在する事の根幹を揺るがすものです。各放送局などでは聴衆の関心をいかに引くかというに心血を注ぎます。

すこしでも聴衆が親しみやすいように事件や事故の背景をわかりやすく説明したり、番組構成もキャスターとアシスタントの掛け合いで番組を進めるなど工夫が凝らされます。また、説明の際に言葉だけでわかりにくい所はフリップやアニメーションを使って説明を行って視覚に訴える形の解説も行われます。

この様に報道番組は内容がわかりやすいようにいろいろな工夫がされていますが、更に多くの聴衆の関心を引きつけるために娯楽番組も組み合わせた総合番組としてニュースの発信を行う事も多くあります。

その際のキャスターにしても、若い聴取者の関心を集めるためにお笑いタレントや人気アイドルグループのメンバーが起用される事も最近では普通の事となっています。

この様に報道機関は報道するニュースに関心を持ってもらうために様々の努力を行っています。また、1週間にあった出来事について、日曜日などの休日にまとめて報道を行うニュース番組も多くのテレビやラジオで盛んに放送されたりします。この様な各方面の努力により多くの聴衆が世の中の出来事について正しい内容を視聴や聴取ができるようになっています。